なぜ出産で尿漏れするの?

Q  なぜ出産で尿漏れするのか



そもそも尿というものは、腎臓で血液を濾過して余分な水分や栄養素を体外に排出するものです。いったんは膀胱に貯留して許容量をこえると尿意を感じ尿道を通して体外に排出されます。このときに尿道を閉めたり緩めたりしているのが【骨盤庭筋群】と呼ばれる筋肉です。この骨盤底筋群が骨盤の下部にあるのですが、出産や肥満、ホルモンや加齢により筋力が弱くなり尿漏れをおこします。

妊娠~出産にかけてこの骨盤庭筋はお腹からの圧力に押され筋肉が徐々にストレッチングされ筋肉がのばされた上に分娩時に赤ちゃんが産道を通過するため、骨盤下部が大きく開き骨盤底の筋肉がユルユルに緩んでしまいます。このため自分の意思で尿道を閉めることができなくなり尿漏れを起こすようになります。これを【腹圧性尿失禁】と言います。

 

出産したママがすべて尿漏れを経験するわけではないのですが、当院に骨盤矯正で来られる方の2割位は尿漏れで悩まされています。

 

軽度の尿漏れから重度の尿漏れの方がいます。生活に支障をきたすほどの尿漏れの方もいます。

 

CASE 座っていると感覚がないまま座布団がビチョビチョになるほどの尿漏れ

CASE 咳やくしゃみで毎回またはたまに漏れる。

CASE 尿意が消失してしまい一時間おきに定期的にトイレに行く。行ってみないと出るかどうかわからない。

CASE 立っているときのくしゃみの時だけ尿漏れする。

 

ほんの一例ですが出産後の尿漏れで悩んでいる方はたくさんいます。

 

来院された中にはいつか治るだろうと考えていて、尿漏れのエクササイズなどたまに頑張るが長続きせず、「10年がすぎてまだ尿漏れするのですが、今更骨盤矯正しても無駄にならないですか?」なんてご相談してこられた方もいます。数回で治ってしまい私もビックリしましたが、大変喜ばれました。もっと早く産後骨盤矯正で尿漏れが良くなることを知っていればよかった。とおっしゃられていました。

 

尿漏れは程度が軽い人ほど放置して、ズルズル長引く人がいます。自然に治ることも多いのでそれで問題ない人もいます。ただし、その後の将来一生尿漏れとお付き合いする人も存在していることも知っていほしいですね。腹圧性尿失禁には産後骨盤矯正は絶大な効果を発揮することが多く、早期に治療をお勧めしたいです。消極的治療で自然に治るのを待つより積極的に産後骨盤矯正で治療してみましょう

 

【 産後の骨盤矯正&産後ケア 】赤ちゃん連れOK!